ご覧頂き、誠にありがとうございます。
この本は、ほんとに面白いです。 SFファンにはたまらない一冊です。
現在SFと言えば映画を思い浮かべるかと思います。
最近では、J・J・エイブラハムの「スタートレック」や、ジョディー・フォスター主演の「イリジウム」などなど。映画にSFはかかせないし、SFと言えば映画、という感じだと思います。
しかし元を正せば、それらにはもちろん原作となる小説があったり、元ネタとしての「伝説」や「神話」が存在します。そもそも考えてみると、ホメロスの「イリアス」「オデッセイア」も広義に解釈すれば「SF」と言えるかもしれません。ということは人間は最初からSFに慣れ親しんでいた、と言えるかも。もっと言えば、SFを生み出す事で、人間は人間として動物と切り離された存在になったのかも・・・
ちょっと話がめんどくさくなったので、これはまた次の機会に。
さて「SF大百科事典」
テーマを独自の切り口で説明しているのが面白いのです。
「未来のイメージ」「歴史的文脈」「影響力をもつ雑誌」「SFアート」などなど。
例えば1930年代の人たちが考える21世紀のイメージと、1970年代の人たちが考えるイメージは異なります。私は1970年代生まれですが、21世紀では車にはタイヤがないはずだったし、新婚旅行は月に行けるはずでした。残念ながら、それらはまだまだ遠い遠い未来の話になりそうです。
▲1930年代の未来のイメージ。どことなくリニアモーターカーっぽいものがありますね。戦争に突き進むこの時代、速さを求めていたのでしょうか?
▲宇宙人として、ヨーダとエイリアンが一緒に並んでいるのはどうかと思います!それはやっぱりおかしいと思います!
SF作家たち。
代表作がその本の表紙とともに紹介されているのがうれしい。
名作の表紙を見ると、古本屋としては集めたくなってしまいます。
以上になります。ここではほんのちょっとしか紹介できませんでした。
総ページ数320。読み応え、見応えたっぷりの一冊。
ジョン・クルート/編著 高橋良平/監修 グラフィック社 1998年 カバー
カバー少キレ有
6,000円
在庫は一点限りですので、品切れの際は、どうぞご了承ください。
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