「愛着をもって自由に遊ぶ」という門外漢としての態度を真ん中に据えた小誌『善き門外漢』。vol.0の発行から約半年、晴れてvol.1が完成しました。
vol.0を作ったときは、本当にあらゆるぶぶんで「ゼロ」でした。右も左も、前も後ろもわからない、ただやってみようという門外漢のパッションがあったのみでした。しかしやってみるものです、vol.0を作ったことで沢山の方とお会いすることができ、対話をすることができました。クラリスブックスさんでも沢山の方がvol.0を手に取ってくださり、その声もはわたしのもとへ届いています。皆様、本当にありがとうございました。そうして今回、やっと「1」になれたのかなとおもいます。
vol.1のテーマは「イッツMY すたいりっしゅ」。「スタイリッシュ」でも「stylish」でもありません。むしろそういう既存の枠組みに疑問をかんじてみようというささやかな提案です。枠組みというのは便利で、簡単な言葉でイメージづけができ、わかった気になることができます。でも、そこからはみ出し、こぼれ落ちたものにこそきらめきがあるようにおもえてなりません。vol.0からつづく、「個を織りなすこと」「予定調和をこわして真に調和すること」を求め、「かんがえることをやめない」という態度を、じぶんで作りながら模索しました。
そして今回、「本屋さんはすたいりっしゅなるつぼ」というページで、クラリスブックスさんをはじめとする、本屋さんへのおもいを綴った紹介ページも作りました。本屋さん特集の雑誌は多々ありますが、『善き門外漢』の場合は完全にパーソナルなエピソードを書いているところがポイントです。パーソナルなおもいからすべては出発するとおもうので。
また「詩とソーイング」というページでは、小縞山いうさんに詩を寄せていただき、わたしがソーイング作品でイメージを作りました。『善き門外漢』初のコラボレーションです。小縞山いうさんは、『現代詩手帖』の新人作品の欄のいまや常連で、わたしはいうさんの詩の、いつもどこか不穏な世界に惹かれています。足のつかないプールのような、静かに予断を許さないかんじ。これはぜひ読んで味わっていただきたいなとおもいます。
中里仁美
1部 950円(税込み)
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