12月7日の読書会、ドストエフスキー『悪霊』無事終了いたしました。

12月7日の日曜日に読書会を開催いたしました。

課題図書はドストエフスキーの『悪霊』。たくさんの方にお集まりいただき、2014年最後の読書会にふさわしい、とても実りある会になりました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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今回の課題図書、『悪霊』は、店主の高松が一番好きな文学作品なので、どうしても課題図書としてとりあげたかったもの。ですが、そもそもクラリスブックスの読書会は、なかなか本を読めず、また読んだとしても、偏ったジャンルのものしか手にしない我々スタッフが、いろんな本を読みたい!と思って始めたものです。だから、自分の好きな本を課題図書として取り上げるのは、本来の趣旨とは異なるのですが、今年最後の読書会ということで、わがままを言って、この『悪霊』を取り上げたのでした。
自分の好きな作品がみなさんにどのように読んでもらえたのか、私と同じようにこの作品を好きな方がいらっしゃったら、どういうところが好きなのか、どういう話で盛り上がるのか・・・そんなことを考えつつ、読書会に臨みました。

クラリスブックスの読書会で取り上げるから読んでみた、という方もいらして、ほんとに嬉しい限りでした。しかもある方は、複雑で登場人物の多いこの作品を分かりやすく理解する為に綿密なノートを取り、かなり深く読み込んでいらっしゃいました。私は読みながらノートを取ったり、付箋すら張るのができない性質の人間なので、そういうノートを作ることができる方が羨ましかったです。

そして驚いたのが、なんと!この分厚い『悪霊』を10回も!読まれている方!映画ですら、なかなか10回も同じ作品を観ることはしない・・・そう考えると、これはほとんど研究者レベル、いや、純粋にこの作品を好きで読んでいらっしゃるということを考えると、それ以上だと思います。ロシア人もびっくり。

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さて、この作品を読んで、皆さんからいろいろな意見がありました。

・登場人物一人一人が主人公のようで、何度読んでも楽しめる。

・文学は、いかに悪を描ききれるか、そこが重要で、この作品が世界文学として確立しているのは、そこがしっかり描かれているからなのではないか。

・物語の最初の方は、正直読み進めるのが大変で、しかし、進んでくるとだんだん面白くなってきて、最後は一気に読み進むことができた。

・聖書を読んでいないと、わからないことがあると思う。

・ドストエフスキー最初の長編小説である『罪と罰』よりも読みやすかった。

・小説を読むというのは、毒を取り入れるということ。

・主人公、ニコライ・スタヴローギンの存在感が、主人公でありながら、希薄?

・タイトルの『悪霊』は、一体なんなのか?何が“悪霊”なのか?言葉そのものに“悪霊”がとりついているのでは?

実にいろいろな意見・感想がありました。私が印象に残ったのは、やはり主人公スタヴローギンについての話です。
スタヴローギン、主人公でありながら、なぜか存在が希薄。他の登場人物すべてにその影響を与えているが、本人は一体どういう人間なのか、謎のまま。そしてあの「スタヴローギンの告白」の章、それでなおさら謎に拍車がかかる・・・やはりこの『悪霊』という作品の鍵は、スタヴローギンという人間をどのようにとらえるかにかかっているような気がします。

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当店の読書会は話が脱線することでも有名です。
今回の読書会では、大学で日本文学を教えていらっしゃる方もご参加いただきました。よく学生から、感動する本を教えてください、と言われることがあるそうです。いわゆるベストセラーの本などではなく、このような世界文学をどのように学生に手に取ってもらえるのか、といったような話が出ました。

またその繋がりで、就職の際のエントリーシートに、好きな作家や小説を記入する欄があったら何を書くか、などという話にもなり、正直にドストエフスキー『悪霊』と書くべきか、『カラマーゾフの兄弟』くらいにしておいたほうがいいか、などなど。

『悪霊』のような、いわゆる世界文学作品に限った話ではなく、そもそも本を手に取るという行動はどのようにして生まれるのか・・・若い人たちにもっと本を読んでもらいたい、そしてできれば、いい本、世界文学と言われるような本を読んでもらいたい、それにはどうすればいいのか・・・などという、ちょっとした読書論?の話に展開し、それぞれの読書体験や、新刊書店と古書店との違いなどの話になりました。

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▲『悪霊』新潮文庫版と光文社古典新訳シリーズ版

今回の読書会は、最初にも書いた通り、私が好きな作品をあえて課題図書として選んだ会でした。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。文豪ドストエフスキーの作品ということもあってか、話は縦横無尽な広がりをみせて、今年最後の読書会ふさわしく、とても盛り上がり、楽しい会になったと思います。

さて、年明け1月11日(日)の読書会は、うって変わって向田邦子『父の詫び状』を取り上げます。→詳しくはこちらをご覧ください。

また2月1日(日)の読書会は、これまたさらにころっと変わって、クラリスブックスの読書会としては初の古典作品、『徒然草』を取り上げます。→詳しくはこちらをご覧ください。

皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

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