年末年始に見た映画、映画と原作本について

こんにちは、店主の高松です。

クラリスブックスは年末年始お休みにしておりましたが、ホームページからご注文をいただいたり、そしてご入金を確認し、発送したりと、細かく仕事はありました。それでも多少は時間がありましたので、久しぶりに私は家で映画をいろいろと観ました。

観た映画は下の通りです。

「砂の器」 1974年 日本
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 1985年 アメリカ
「ワールド・ウォーZ」 2013年 アメリカ
「テッド」 2012年 アメリカ・カナダ
「蜘蛛巣城」 1957年 日本
「ザ・マスター」 2012年 アメリカ
「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」 2009年 カナダ
「ボーン・アイデンティティ」 2002年 アメリカ
「エイリアン2 完全版」 1986年(完全版は1991年) アメリカ
「コラテラル」 2004年 アメリカ

この中で、「砂の器」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「蜘蛛巣城」「ボーン・アイデンティティ」「エイリアン2 完全版」は以前にも観たことがある映画です(かなり忘れてしまっていたものもあり、それで再び観たのですが)

「ワールド・ウォーZ」「ザ・マスター」「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」「コラテラル」は初めて観た映画です。

映画は基本的には映画館で観たいのですが、なかなか時間の余裕がないため、どうしてもレンタルして観たり、テレビで放映しているのを観てしまいます。私は家で映画を観る時は、少しでも集中して観るようにしています。電話を切ったり、「ここは映画館なんだ」と言い聞かせたりしています。

さて、この中で印象に強く残った映画は「砂の器」です。とても有名な映画です。原作は松本清張。主演は丹波哲郎、加藤剛、森田健作、緒形拳。監督は野村芳太郎。

かなり以前に一度だけ、おそらくテレビで放映していたものを観たことがあったくらいだったので、前々からもう一度しっかり観たいと思っていた映画でした。

この映画は、原作を確実に超えた傑作です。

映画としての場面展開や、時間軸の行き来、そして何よりも、物語の主題と言っても過言ではない、影の主役であるテーマ音楽「宿命」。これがすばらしい、すごい!

原作の印象は、正直言って、あまりつまらない作品、というものでした。推理小説としては面白いのですが、それ以上の深みのない小説、という感想です。だから、映画は原作の骨組みだけを借りて、完全に作り直した、と考えてもいいのでは、と思えるほどです。

クラリスブックス 映画の棚

△当店の映画の棚。映画について論じている本はものすごく多いです。映画関係の本はどんどん増やしていこうと思っています。

考えてみると、ほとんどの映画にはなんらかの原作が存在します。原作がよくできていると、映画にするのはかなり大変で、制作者側にはプレッシャーもあるでしょう。小説で、例えば「美しい女性が現れた」というシーンがあったとき、その女性についての細かい描写があったとしても、読んだ人それぞれが想い描く「美しい女性」が頭の中に現れます。しかし映画の場合は、誰か女優が演じなければなりません。映画はそこでさまざまな効果を使ったり、音楽を使ったり、編集でいろいろなシーンを織り交ぜたりして、「この女性は美しいのです!」と観ている我々に伝えなければなりません。それはとても大変なことだと思います。しかしそれがうまくいくと、その映画は「原作を超えた」傑作になることがあります。「砂の器」はまさにその良い例だと思うのです。
それだけではなく、さらにこの映画は、厳しい社会の中で生きていかねばならない人間の強さ、そして弱さを、テーマ音楽「宿命」と共に、観ている我々の心の奥底にまで響き聞かせることにも大成功しているのです!ここまで効果的に音楽を使い、しかもその音楽が、演奏されるシーンとして物語の中に組み込まれているという巧みな演出。
もちろんそれ以外にも、出演者たちの熱演、過去と現在を交互に場面展開しつつ、徐々に浮かび上がってくるサスペンス的要素など。なにをとっても完璧な傑作です。

この映画、私が生まれた年の作られた映画だったのですね〜車とか電車とか、なんだか古めかしいけど、どこか懐かしい。こんな時代だったんだ、日本って、などと思ってしまいましたが。

本や古本などにあまり関係ない内容で失礼しました。

高松


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