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ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」全3冊揃が入りました。

もともとこの本は、中央公論社の「世界の名著」シリーズの続編の一冊として刊行され、その後、ソフトカバー版の「世界の名著」でも出ましたが、現在はともに既に品切れ。

そしてまた再び、「中公クラシックス」シリーズとして、出版されたのでした。ニーチェに多大な影響を与えたショーペンハウアー。岩波文庫で「読書について」「自殺について」等、エッセイ風の読み物は出版されていて、それらはとても読みやすいですが、この主著はさすがに読むのが大変です。しかしここに彼の哲学のすべてが入っております。

この本の中に「名著のことば」と題する小冊子のようなものが入っています。その中から少し抜粋したいと思います。

「動物は死においてはじめて死を知る。人間は一刻一刻意識しながら死に近づいていく。・・・人間が哲学と宗教をもっているのは主としてこのためにほかならない」

「すべての表象、すべての客観は、意志の現象であり、意志が目に見えるようになったものであり、いいかえればこの意志の客体性である」

 

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▲ビニールカバーを付けているため、少しテカって写真に写っております。


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ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」中公クラシックス 全3冊揃

西尾幹二/訳 2004年 中央公論新社

3,000円

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